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野球障害を防ぎ、楽しい野球がずっと続けられるように応援します。 

ガイドラインGUIDELINE

2020年6月からの部活動再開に向けた医学的注意点

 新型コロナウイルス感染対策として部活動を自粛していたチーム・選手に向けて、野球練習の開始にあたり、選手が安全になおかつ効率的に部活動を実施して実戦レベルに復帰するための指針を作りました。参考にして下さい。
ガイドラインおよびストレッチング&エクササイズの資料は下記からダウンロードも可能です。

《基本原則》
1. 長期間の運動休止期間からの再開によるケガ(骨折、捻挫、肉離れ等)の予防
2. 急な負荷増大による肩痛、肘痛、腰痛の予防
3. 暑さに対する適応不足による熱中症の予防

1. 長期間の運動休止期間からの再開によるケガの予防
長期間の運動休止からの再開直後はケガが発生しやすい時期です。筋肉柔軟性や関節機能を高めるとともにバランス感覚など身体のイメージを回復させましょう。
 練習前の全身のウォームアップに時間をかけること(10分間走など)
 特に肉離れ好発部位である下腿筋、大腿筋のストレッチングをしましょう 
 足首は固くなりやすくケガの原因になります。足関節の可動性を向上させましょう 
 練習後のクールダウンの徹底は疲労回復に重要です。
 筋肉の張りの有無によって毎日の運動量の調整をしましょう。

2.急な練習量増大、投球練習過多による肩痛、肘痛、腰痛の予防
トレーニングの漸進性の法則は故障の予防になります。長期間の休止期があった場合にはすべての練習メニューで時間及び強度は1週目約50%、2週目約70%、3~4週目に100%を目指します。週に1~2日は休息日を入れましょう。
 肩甲骨、股関節のストレッチングによる全身運動の獲得を目指します。
 投球数の段階的増加と休息日の設定を行いましょう。
 大会に向けて複数投手の準備も重要です。

3.暑さに対する適応不足による熱中症の予防
すぐに夏が始まります。今までのように暑さの中での運動に慣れる期間が短いために熱中症のリスクが高まります。特に下記の注意をしましょう。
 練習前の体温チェックと体調チェックを記録しましょう。
 練習や試合での水分補給の徹底、アイシングなど熱中症予防の工夫をしましょう。
 練習中の体調異常の早期対応や、救急方法について再確認しましょう。
限られた時間ではありますが、最大限の準備によって最高のプレーを期待します!

ガイドラインのダウンロード

 上記の《基本原則》およびストレッチング&エクササイズの資料は下のボタンからダウンロードして下さい。。

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